HOME > Staff

PubMedで書誌情報が確認できない場合&MEDLINE基礎知識

古いデータを電子媒体で検索

IndexCat
Index Catalogue(The Index-Catalogue of the Library of the Surgeon-General's Office)を検索できるデータベース。収録範囲は1880年〜1961年。一部は15世紀にまで遡って収録。NLM(米国国立医学図書館)提供。
IndexCat Home

二次資料で医学文献を探す

東大で利用できる代表的な医学系二次資料の一覧です。特にPubMedでは確認できない古いデータ(1949年以前)の参照に使用して下さい。

誌名
収録範囲
継続後誌
備考
Index Medicus. Ser.1 :a monthly classified record of the current medical literature of the world 1879-1898 Quarterly Cumulative Index Medicus Index Medicus. Ser.1-3はIM Old seriesと呼ばれる。
当時の米国陸軍軍医総監部図書館:The Library of Surgeon General's Office,U.S. Army.(現在の米国国立医学図書館:NLM)の初代館長John Shaw Billings(公衆衛生学の医師)が、文献検索の労力削減のため創刊。
だが収録速度が遅かったため、米国医師会(American Medical Association,AMA)は別途Quarterly cumulative index to current medical literature(QCICML)を発行した。

IM Old seriesは、1927年財政困難のため刊行中止となるが、カーネギー財団の援助を得て、QCICMLとともに新たにQuarterly cumulative index medicus(QCIM)として発行された。
Index Medicus. Ser.2 :a monthly classified record of the current medical literature of the world 1903-1920
Index Medicus. Ser.3 :a quarterly classified record of the current medical literature of the world 1921-1927
Quarterly Cumulative Index to Current Medical Literature (QCICML) 1916-1926 Quarterly Cumulative Index Medicus
Quarterly Cumulative Index Medicus (QCIM) 1927-1956 Index Medicus. New ser.
1959年Vol.60(1956 Jul-Dec)で中止。CLMLと統合してIM New Seriesとして発行される。
Current List of Medical Literature (CLML) 1941-1959 Index Medicus. New ser.
第二次世界大戦中発効によりQCIMの発行が遅れたため、世界各地の従軍医師からの情報要求に答える形で週刊で発行された。後にQCIMと統合してIM New Seriesとして発行される。
Index Medicus. New ser. 1960-1990 1年経つと年間累積索引Cumulated Index Medicusとして発行される。 編集作業の機械化が始まり、MeSH(Medical Subject Heading)が作成される。月刊。vol.1-3,No.1 called "New ser."
Cumulated Index Medicus 1960-2000 MEDLINE(PubMedへリンク) Index medicusの年間累積版。2000年で刊行中止

MEDLINEのあれこれ

MEDLINEはNational Library of Medicineが作成・管理している、医学系で最も網羅的な文献データベースです。
歴史
MEDLINEの前身は、索引誌Index Medicus(NLMが編集・発行)です。コンピュータの出現とともに、形を変えて文献データベースとなり、今ではインターネットで世界中に提供されています。
1879年 NLMにより索引誌“Index Medicus"創刊
1964年 医学系文献検索システム MEDLARS開発
1971年 MEDLARSのオンライン版 MEDLINE提供開始
1997年 PubMed無料公開

※日本では1976年にJOISのオンラインサービス開始。1988年頃からCD-ROM版が普及。やがてインターネット版に移行。
MEDLINEはどこで使える?
PubMed東大版 インターネットを通じてどこからでも無料で利用できる。
東大で利用できるツールへナビゲーションするシステム「UT Article Link」で電子ジャーナルの確認も簡単。
CSLS Search PubMedのデータをキーワードで検索し,結果を類似度で階層的に分類(クラスタリング)して表示したり,ブックマークしたり,専門用語の日本語表示を行うことができます。論文同士の類似度は,主にabstractの内容や,関連するキーワードによって判断されます。
Scirus(サイラス) インターネットを通じてどこからでも無料で利用できる、総合的な科学専用インターネット検索エンジン。科学関連Webページを検索範囲とし、非科学関連サイトは除外される。MEDLINE(PUBMED経由)、BioMed Central、ScienceDirect、LexisNexisなど、大規模データベースの検索を含む。 一般的な検索エンジンでは見つけることのできないPDF形式やPostScript形式のピアレビュー済み論文もヒットする。
Scirus(サイラス)について
Ovid SP EBM Reviews(Cochrane、ACP journal Clubなど)も同時に検索することができ、絞り込み機能も充実。SSL-VPNで学外アクセス可。
EBSCOhost CINAHLも同時に検索することができる。日本語のインターフェースでナビゲーションも充実。SSL-VPNで学外アクセス可。
Science Direct 確認中
Wef of knowledge 確認中
LexisNexis Academic 確認中
PubMed概要
提供元米国国立医学図書館(NLM:U. S. National Library of Medicine)の一部門である、国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI: National Center of Biotechnology Information)が提供。
NCBIが作成しているEntrez(アントレ)(統合型分子生物学データベース)の一部がPubMed
利用方法インターネットを通じて世界中のどこからでも無料で利用できる。
分野生命科学(医学、看護学、歯学、獣医学、薬学、保険医療、栄養学、前臨床領域など)
収録範囲1949〜現在 with some older material.
構成 1966年以降のMEDLINEが中心となっている。
その他、1965年以前のOLDMEDLINE、出版社から渡されたばかりのデータ。
収載誌・ほか現在約5,200誌がMEDLINEの索引対象となっている(80カ国以上、37言語)
47%がアメリカで出版されたもの。90%が英語論文。
更新火曜日から土曜日まで毎日更新(約2,000〜4,000件/日)
2007年は67万件を収録
データ表示1. [PubMed - as supplied by publisher] 雑誌出版社から送られてきたデータ
2. [PubMed - in process] 書誌事項の確認や索引付けなどを行っているデータ
3. [PubMed - indexed for MEDLINE] MEDLINEに登録されたデータ
4. [PubMed] MEDLINEに登録されなかったデータ(※すべてがMELINEデータとして登録されるわけではない)
2009.9.15現在。最新情報は下記で確認の事。

Fact Sheet What's the difference between MEDLINE and PubMed
Fact Sheet PubMed:MEDLINE
Fact Sheet MEDLINE

PubMedマニュアル(東京大学医学図書館作成)
東京大学医学図書館作成で作成したPubMedマニュアルです。PubMedをご利用の際、参考になさってください。
参考文献
阿部信一,奥出麻里共著. 図解PubMedの使い方:インターネットで医学文献を探す. 第三版, 日本医学図書館協会,2006,91p.
山崎茂明,六本木淑恵著. 看護研究のための文献検索ガイド. 第四版, 日本看護協会出版会,2006,210p.
青木仕. Index Medicus,MEDLINE,MeSHの変遷とその歴史. 医学図書館.1999,Vol.46,No.3,p.287-295.
安保寛明. 教育と研究に従事する者のPubMedの使い方. 看護と情報.2006,Vol.23,p.27-41.
最終更新日 10.2.15


このページのトップへ
HOMEへ

© 2014 東京大学医学図書館