ヒポクラテスの木

 ギリシャのコス島に「ヒポクラテスの木」と呼ばれるスズカケの木(プラタナス)があります。
この木陰でヒポクラテス(Hippocrates,  紀元前460頃〜377頃)が弟子達に医学を教えたと言い伝えられています。

 医学図書館入口に向かって右側にもヒポクラテスの木があります。
1972年1月、当時アテネのEvangelismos病院長であったDoxiadis博士より、
初代図書館長・緒方富雄教授に「ヒポクラテスの木」の若木が送られ、その後寄贈された由緒正しいものです。(*1)
1975年11月に移植されて以来すくすくと成長し、今では図書館の高さを越えようとしています。

 また、共に寄贈されたもう一本のヒポクラテスの木があります。
1971年3月に篠田秀男博士より、緒方教授が採り木を譲り受け医学図書館へ寄贈されました。(*2)
図書館裏手にある「ベルツ、スクリバの胸像」の左後方に植えられましたが
残念ながら2000年頃に枯木となってしまい、現在は銘板が残るだけとなっています。


日本にあるヒポクラテスの木はいくつかの系統に分類されています。
(*1) 緒方株またはコス島株と呼ばれています。 
(*2) 篠田株 1955年篠田博士がコス島より原木の種子を持ち帰り、日本で発芽させて育てられた株からの採り木の一つ。


参考文献
・『けんさ別冊』(1984) 14巻2号
・緒方富雄「日本のヒポクラテスの木」『学士会会報』(1976) 730号 p.37-42

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